サー・アンドラーシュ・シフ(ピアノ)
Sir András Schiff, Piano
1953年ブダペスト生まれ。現代最高の鍵盤奏者の一人。
J. S. バッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、バルトーク、ヤナーチェクなどの主要な鍵盤作品によるリサイタルや全曲演奏会、録音を活動の中心とし、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲によるリサイタルは2004年から20都市以上で行った。モントゼー音楽週間の芸術監督を務めたほか、これまでに多くの音楽祭を主宰し、室内楽にも力を入れている。また若い才能へのサポートも行い、“ビルディング・ブリッジ”シリーズは彼らに演奏の場を与えている。
世界の一流オーケストラや著名な指揮者の大多数と共演してきたが、近年は弾き振りの活動に力点を置き、1999年には国際的なソリストや室内楽奏者、友人たちから成る自身の室内楽オーケストラ、カペラ・アンドレア・バルカを創設。カーネギーホールやルツェルン・フェスティバル、またザルツブルクのモーツァルト週間などで演奏している。2019年の日本公演も大成功を収めた。2018年にはエイジ・オブ・エンライトゥンメント管のアソシエイト・アーティストにもなっている。
2014年には英国よりナイト爵位を授与されたほか、受賞や受章も多く、ボンのベートーヴェン・ハウスやウィーン・コンツェルトハウスの名誉会員でもある。2022年にはバッハ・メダルを受賞。
2017年に著書「静寂から音楽が生まれる」(日本語版が2019年春秋社より刊行)を、ベーレンライター&ヘンシェル社から刊行した。