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この度、フランスの若手を代表するピアニスト、アレクサンドル・カントロフが2024年のギルモア・アーティスト賞を受賞しました。賞金は30万ドル。

 

「ギルモア賞」は、世界中のクラシック音楽関係者が、匿名でノミネートされた候補者を評価していく、という4年に一度発表される賞です。年齢、国籍関係なく、カリスマ性や幅広い音楽性を併せ持つ深みのある演奏家、そして国際的に主要なコンサート・アーティストとしての活動を目指しているピアニストが選考の対象となります。またその間、本人には選考対象となっていることはまったく知らされないというところもユニークなところ。これまでにアンスネス、アンデルシェフスキ、フリッター、ブレハッチらが受賞しています。

 

どうぞこれからもアレクサンドル・カントロフの活躍にご期待ください。なお、カントロフは来る10月に来日公演を行います。

メディア関係者様 問い合わせ先 : 

KAJIMOTO  (広報宣伝)

pr@kajimotomusic.com 

 (寺井/伊藤) 

 

この受賞について、ギルモア賞のエグゼクティブ・アーティスティック・ディレクターのピエール・ファン・デル・ヴェストハイゼンは「2019年にカントロフが弾いたベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を聴き、非常な繊細さの上に必要ならば巨大な力を発揮、あらゆる面で音楽的に満たされた気持ちにさせてくれた」と述べ、また受賞したカントロフは「ギルモア・アーティスト賞を受賞できたことに深く感謝し、光栄に思います。このようなサポートは、自分のような音楽の旅を始めたばかりのアーティストにとっては贈り物のように感じられます。皆さんが私に託してくれた信頼を反映するような、クリエイティヴな音楽的な正しい選択を見つけようと思います」と答えています。

BIOGRAPHY

アレクサンドル・カントロフ(ピアニスト)

 

“カントロフはリストの生まれ変わりだ。

私は、彼のように楽器を操り、

これらの作品を奏でるピアニストを他に知らない”

Jerry Dubins(『ファンファーレ』誌)

 

22歳で挑んだ2019年のチャイコフスキー国際コンクールにおいて、フランスのピアニストとして初めて優勝。同時にコンクールの歴史上3度しか与えられていないグランプリも獲得した。

演奏活動と録音活動のいずれも、各地の批評家たちから絶賛を浴びている。今やフランス・ピアノ界のホープとして定評のある彼は、早くに演奏活動を開始。16歳の時、ナントとワルシャワのラ・フォル・ジュルネ音楽祭から招かれシンフォニア・ヴァルソヴィアと共演して本格的にデビュー。以来、イヴァン・フィッシャー指揮ブダペスト祝祭管弦楽団、ワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団、テオドール・クルレンティス指揮SWR交響楽団、アントニオ・パッパーノ指揮シュターツカペレ・ベルリン、ミッコ・フランク指揮フランス放送フィルハーモニー管弦楽団など、世界の主要なオーケストラと共演している。

またアムステルダムのコンセルトヘボウ、フィラルモニー・ド・パリ、ベルリンのコンツェルトハウス、ブリュッセルのパレ・デ・ボザール、ロンドンのクイーン・エリザベス・ホールをはじめとする一流ホールで演奏を披露し、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭、ラヴィニア音楽祭、ヴェルビエ音楽祭、ルール・ピアノ・フェスティバルなどの著名な国際音楽祭に出演している。室内楽にも精力的に取り組んでおり、ヴィクトル・ジュリアン=ラフェリエール(チェロ)、ルノー・カプソン(ヴァイオリン)、ダニエル・ロザコヴィッチ(ヴァイオリン)、マティアス・ゲルネ(バリトン)らと共演を重ねている。

 

2022-2023シーズンは、ロレンツォ・ヴィオッティ指揮シュターツカペレ・ベルリンとの共演、トーマス・ヘンゲルブロック指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団とのドイツツアーが注目される他、ミハイル・プレトニョフ指揮スカラ座室内管、シャルル・デュトワ指揮ルツェルン交響楽団、ケント・ナガノ指揮モントリオール交響楽団、トーマス・グガイス指揮RAI国立交響楽団との初共演を果たした。また同シーズンは、ヨーロッパでのリサイタルツアーやギヨーム・コネソンのピアノ協奏曲の世界初演を行う。

 

カントロフはBISと専属録音契約を結んでおり、デビュー・アルバム『A la russe』は、クラシカ誌の年間最優秀ショク賞(2017)を受賞、ディアパゾン誌、ピッチカータ誌、ピアノニュース誌の特薦盤に選ばれるなど、広く注目され高い評価を得た。その後『サン=サーンス:ピアノ協奏曲第3・4・5番』(2019)、『ブラームス、バルトーク、リスト』(2020)をリリースし、ディアパゾン・ドールと年間最優秀ショク賞を2年連続で受賞。特に2020年のピアノソロアルバムは、グラモフォン誌のエディターズ・チョイスにも選ばれ、彼の技術と芸術性が隅々まで繊細に表れた名盤と絶賛された。最新盤は『ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番、左手のための「シャコンヌ」、バラード集』(ディアパソン・ドールを受賞)。

 

2019年、フランス批評家協会賞の年間最優秀新人音楽家部門を受賞。

2020年には、先述のサン=サーンスの協奏曲アルバムで、フランスの最も権威ある音楽賞「ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジク・クラシック」の2部門(年間最優秀録音部門/年間最優秀器楽ソリスト部門)を同時受賞するという快挙を成し遂げた。

2022年、ヴァイオリニストのリヤ・ペトロヴァとチェリストのオーレリアン・パスカル共に、「ニーム国際音楽祭」の芸術監督に就任。

 

フランスとイギリスの血を引くカントロフは、これまでにピエール=アラン・ヴォロンダ、イーゴリ・ラシコ、フランク・ブラレイ、レナ・シェレシェフスカヤに師事。サフラン財団賞および、バンク・ポピュレール財団賞を授けられ、助成を受けている。

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